意外と知らない、日常に潜む「集中力を奪うトラップ」とは?
こんにちは!
いきなりですが、皆さんが「集中力を使っている」と考える場面を想像してみてください!
・机に向かって熱心に勉強をしている状況
・キーボードを操作し、パソコンで企画書を作っているシーン
・ビリヤードのキューを手に、狙うショットを考えている姿
・手先に意識を集中させて、細い作業をしている時
どうでしょうか?
一般的に集中していると言われるのは、このように何かを「やろうとしているとき・取り組んでいるとき」のことです。これは確かに集中力が使われ、ウィルパワーが消費されます。
では、次のような場面ではどうでしょうか?
・デザートを食べたかったけど、ダイエット中だから我慢した
・勉強中、集中できないことに気づき、頬をパンパンと叩いた
・セミナーに出て、自分が3年後にやりたいことを想像してみた
・上司に文句を言われて、言い返したかったけれど、できなかった
実は、今あげたどのシチュエーションでも、人は集中力を使っています。
こうした、「何かを我慢しているとき」や「何かをしたいと望んでいるとき」にも、
ウィルパワーは消費されているのです。
※ウィルパワーについてはこちら。
つまり、何かをする、何かをやらない、何かを望むという選択や決断の際に、たとえそれがどんな小さなことであっても、脳は集中力を使い、ウィルパワーも減っていくのです。
このように疲労が蓄積されていく様子は、筋肉を使った単純作業に似ています。
私たちは重いものを何回も、何回も持ち上げていると、体が疲れてきて動かなくなります。
それと同じように、何かに没頭したり、誘惑に抗ったり、将来の目標や明日の予定を考えたりする度にウィルパワーは消費され、集中力が発揮できない状態になってしまうのです。
また、様々な研究で、多すぎる選択肢も、ウィルパワーを人間から奪い、決断を鈍らせるという結果が出ています。
目覚めて、朝食は何を食べるのか、今日は何を着ていくか、どのルートで出勤するのか、朝イチの仕事はどれから始めるか。かかって着た電話に出るか、出ないか。
メールの返信はすぐにするべきか、会議で発言するか、しないか、、、
毎日の生活の中で、選択と決断を繰り返す度に、ウィルパワーは減少します。朝はやる気十分だったのに、昼休みを過ぎ、日が沈む頃には疲れ果ててしまうのも当然なのです。
ウィルパワーが一定以下になると、どうなるかというと、人は「先延ばし」をして舞います。
ところが、何か決定しなくてはいけない細かいことを、頭の中で「やりかけのまま」「先延ばし」にしておくと、無意識に気にした状態が続きます。
これを「決定疲れ」といい、決定を放置し、後回しにした場合にウィルパワーが消費される現象を指します。
つまり、人は行動ではなく、「意思決定」で疲れるのです。
疲れているときに物事を先延ばしにしたくなるのは、決断するパワーが残っていないからです。だから先延ばしという行動をとるのです。
もちろんそんな状態ですから、集中力はそこを尽きている状態です。
後回しにすればするほど、ウィルパワーは下がります。消耗していくのです。
よく、「今やらないともっと面倒臭くなる」といいますが、あれは的を得ています。
ですので、決断はすぐに下したほうがいいです。即決できる仕組みを作った方が絶対にいいのです。
ちなみに、「この人にメールを送らないと」「これを買っておかないと」といった、細かい仕事も集中力を奪っていきますが、これらに対しては、「バッチ処理」という考え方が効果的です。
バッチ処理
細い仕事は、1日の終わりなど、どこかの時間にまとめて片付けます。
コツは、まとめて最後にやることです。
必要なものは、大きめの付箋、もしくはスマホのリマインダーでもいいでしょう。
仕事や勉強中に、やらなくてはいけない雑事を思いついたら、一旦メモして、すぐに頭の外に出しておくのです。
それで最後に残さずまとめて一気に片付けます。
1分程度でできるタスクなら、すぐさまやってしまってもいいのですが、集中状態に入ったら、それ以外のことをやらない方が集中力は持続します。
そして、雑事は翌日に残さないようにまとめて処理するという「バッチ処理」が大切です。
ですので、会議や打ち合わせで、「また日を改めて決めましょう」と先延ばしにするのは、頭の中で、ずっとウィルパワーを食い続けることになるので、すべきではありません。
いかがでしたでしょうか!
今回は、日常生活で集中力もといウィルパワーを奪っている原因や、細かい仕事に対する対策について紹介しました!
普段の何気ない洗濯や決定があなたの集中力を奪ってしまっているんですね。
それらを防ぐためにも、決断は即座に下ろすことが大切だであることもお話ししました。
バッチ処理、簡単にできることなので、ぜひ実践してみてください!
まとめて一気に片付ける!がポイントですよ!
次回は、即断即決をするための具体的な方法などについて紹介したいと思います!
ではまた!