みんながよくやるあの行動には原因があった!「セルフ・ハンディキャッピング」現象。
こんにちは!
前回、集中力を高めるための方法の1つ、ウィルパワーの節約のコツである「習慣化」の仕組み作りについてお話しました!
前回の記事はこちら
今回も引き続き、習慣についてのお話をしていこうと思います!
即時判断がウィルパワーの浪費を防ぐ
意思決定を減らせば減らすほど、ウィルパワーは消費されなくなります。
例えば、毎日の家事は意思決定の連続です。食事の後の皿洗い。お皿を洗うだけですから、そこに意思決定などないように思うかもしれませんが、しかし、満腹時は行動を起こすのが面倒になります。
そこで、「今やる?それとも後でやる?自分がやるか、パートナーにやってもらうか?」と迷ってしまう。これも意思決定の一種です。
脳は、行動することによって疲れるのではなく、小さな意思決定の連続によって疲弊していくことは、前回の記事でお話ししました。
しかも、「今は面倒だから、、、」と後回しにすると、持続的に疲れが増していきます。これは「決定疲れ」というものです。無意識下でありながら、「やらなくちゃ」と意識し続けていくと起きる現象です。
やるべきことなら、雑事こそ即時判断することが重要です。
片付ける習慣で、集中力が持続する部屋になる
先月分の経費の精算をしなければならないのに、机の上の片付けを始めてしまう。
試験勉強を進めなければいけないのに、部屋の掃除を始めてしまう。
そんな風にやらなければならないことがあるとき、ついつい関係ないことを始めてしまうことがあります。
これは心理学で「セルフ・ハンディキャッピング」と呼ばれる現象です。
経費の精算が遅れてしまったのは片付けをしていたから。勉強が捗らなかったのは部屋の掃除をしていたから。
やらなければならないことの前に、「違う作業」へ一時避難し、自分にハンディキャップを課すことで、無意識に失敗した時の言い訳を準備しようとしているのです。
セルフハンディキャッピングは集中力を奪います。本来やらなければならないことをする前に、様々な取捨選択をしてしまうため、「さあやるぞ」という時にウィルパワーが残っていないかもしれしません。
こうした日常に潜むトラップを回避するには、事前にその目を摘んでおくことが大切です。
つまり、不必要なものを部屋から減らしておくこと。そして、やらなければならないことに関する道具を常に要しておくことが基本となります。
そこで、皆さんにオススメしたいのが、「とりあえずボックス」です。
百円ショップで売っているような大きめの箱を用意して、やらなければならないことに関係のないものを問答無用で放り込んでおきます。
読みかけの本、漫画、スマホなど、机の上や周辺にあるものをザザッとしまってしまう。この大きなアクションが「これからやるぞ」という集中力のスイッチとなってくれます。
また、できればこの箱は棚に入れる、蓋をするなどして、中身が目に入ることのないようにすると、より効果的です。
同じことを会社や学校で行うためには、デスクの引き出しの1段目や、机の下のスペースは常にカラにしておきましょう。
そうすれば、何かをやらなければならないとき、書類の山やいただいたお土産物など、邪魔になるものをまとめて入れてしまうことができるのです。
引き出しをとりあえずボックスとして使うわけです。
いかがでしたでしょうか!
「勉強しようと思うけど、ついつい掃除を始めてしまい結局作業できてない」といったあるあるにはちゃんとした原因があるのです。
作業場が散らかっているという方は、とりあえずボックスを活用してみましょう!
ではまた!