集中力の高い人は、ネガティブな感情も利用している!?感情と集中力の関係とは。その1
今回は集中力と感情の関係性について話していきたいと思います!
前回の記事との関連性もあるので、ぜひ前回の記事を読んでない人は
読んでみてくださいね!
さて、前回の記事の最後で、「フロー体験」が喜びの感情をもとにして集中力を引き出しているとお話したように、集中と感情は密接に結びついています。
一般的に「集中している」と聞くと、じっと机に向かい、静かに活動している姿を思い浮かべますが、これも集中力にまつわる誤解の1つです。
実際は喜怒哀楽の感情をうまく組み合わせることによって、集中力をより高めることができます。
わかりやすい例えで言うと、スキーのジャンプ競技のように、喜びなら喜びの感情を、怒りなら怒りの感情を、ジャンプ台として利用して、より速く、より遠くの目的地まで向かっていくようなイメージです。
ちなみに、前回紹介した「フロー体験」は喜びの感情がベースになっています。
そこにいくつかの条件が加わることによって、滅多に入ることのできないゾーンにまで到達するのです。
同じように、喜怒哀楽それぞれの感情をうまく使うことで、集中力を高めることができます。
残念ながらフロー体験ほどの強烈なパワーはありませんが、それでも感情と集中の関係を知ることは、集中力を自在に発揮する助けになります!
今回は、喜怒哀楽それぞれの感情がどんな時に効果的かを紹介したいと思います!
「怒り」は問題解決力や行動力を高めてくれる
怒りの感情を抱えているときは、解決の糸口が見えなかった課題や企画に向き合うと、集中して取り組むことができます。
怒りは誰でも持っている感情であると同時に、怒りで我を失うなど、ネガティブなイメージもありますが、基本的に怒りは感情の伝達手段であり、防衛感情でもあります。
というのも、野生の動物が敵に襲われたとき、生き延びるための行動は「戦う」か「逃げる」の2つだけです。
どちらの行動も体がリラックスした状態ではできません。筋肉を緊張させ、逃げるか襲いかかるかを体に選択させる。その指令を出すのが、怒りの感情です。
つまり、怒りは生存本能と最も密接に結びついた感情なのです。
ですから、怒りの感情には人を突き動かす強い力が秘められています。
喜怒哀楽の中でも、怒りは「目標指向行動」強く促します。
目標指向行動とは、ある目的や目標を持って行う行動のことです。人は目的や目標があり、それが具体的であればあるほど、行動が積極的になっていきます。
例えば、朝起きるのが苦手な子供でも、遠足の日や旅行の日は普段よりも2〜3時間早く起きて、テキパキ準備をし、出かけていく、、、といったケースが当てはまります。
「遊びに行く」という具体的なゴールがあるため、集中力を発揮して行動することができるわけです。
この目標指向行動が、怒りの感情をうまく活用することにより、さらに促されます。
「悔しいから頑張る」「見返してやるために努力する」といった怒りのエネルギーは、目標指向行動や問題解決の原動力になります。
それが結果的に集中力を高め、難しいと感じ、手をつけられずにいた難しい課題や企画など、高いハードルをクリアする助けとなるのです。
ただし、怒りのピークの感情のピークは短いので、「なにくそ」「頭にきた」「腹が立つ」というテンションのまま、すぐにバッグからメモを取り出し、解決策を書き出す、、、といった流れがベストです!
怒りを感じた時は、その直後に自分が一番するべきこと、目標にしていることに取り組むべきです。
深呼吸して一息ついて落ち着いてから、、、ではなく、怒ったままの短期勝負。それが怒りを上手に使った集中力の高め方です!
少し長くなりそうなので、今回はここまで!
次回、「哀しみ」「喜び」「楽しさ」と集中力の関係について紹介しようと思います!
今回のまとめとしては、
・喜怒哀楽の感情をうまく集中力と組み合わせることで、集中力をより高めることができる!
・怒りの感情を抱いた時は、自分が一番にすべきことや目標に取り組め!
・怒りの感情はピークが短い。一息つく前に取り組んでしまおう!
となります!
どうでしょうか?
よく抱くことのある怒りの感情。
うまく使えばプラスな行動に持っていくこともできるのです。
ぜひ、自分のためになる前向きな行動に使ってください!
ではまた!